顔真卿

氏名:顔真卿
よみがな:がんしんけい
生涯:709-785年 (唐中期) 76歳
お家柄:名家
職業:政治家・書家
主な作品:『多宝塔碑』『祭姪文稿』『争座位帖』

日本では奈良時代の頃、唐の後期に活躍した書家です。初唐の三大家と合わせて「唐の四大家」の1人となります。性格は実直で不正に厳しく、唐に忠誠を通した人だったと伝わっています。

書の特徴は、勇ましく重厚な雰囲気です。
顔真卿が開拓した書法は「顔法」と呼ばれ特徴を次のような言葉で親しまれています。

直筆=筆を真っ直ぐに立てて書く
蔵鋒=逆筆ぎみに起筆して、筆先が中央を通るように送筆する筆遣い
向勢=文字に丸みをおび、肉太い線質
蚕頭燕尾=起筆が蚕の頭のように丸く、右払いの収筆が燕の尾のよう

2019年に東京国立博物館において、「顔真卿 王羲之を超えた名筆」特別展が開催され私も行きましたが、書道を見たい人など少ないだろう、と軽い気持ちで行ったら、びっくりの大行列。観覧者は中華系の旅行客が多く、目玉の「祭姪文稿」(さいてつぶんこう)は所蔵されている台北故宮博物館でもめったに展示されることがないため中華系の方が旅行ついでに見に来ているようでした。


展覧会後のショッピングは一つの楽しみですが、私が購入した図録は臨書にも使えるほどの立派な作りです。商品の中に、醤油を入れると顔真卿の文字が浮き上がるという小皿が売られていましたが、これは賛否両論だったようですね。確かにその「祭姪文稿」が書かれている内容、いきさつを思えば、刺身に醤油付けて食べる…?
また、あんな大規模な展覧会がいつか開催される日を待ち望んでいます。

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